竹の子族いますかねって言われて恥ずかしかった
その昔渋谷方面で働いていたことがあります。
4月になり新人が何人か入ってきました。
だいたいお昼ご飯はお弁当を買ってきて社内で食べていました。
ある日1人の男の子を連れて少し離れた小洒落たところでランチしたのですが…
その子は北海道から出てきた純粋で世間知らずな感じ。
社内でもこちらから話しかけないと喋らないようなタイプ。
ランチの場所は若い女性が多いようなお店です。
話しの中で
「ここから原宿まで歩いて行けるよ」
そのとたん
「ホントですか!」
「竹の子族いますかね」
今まで蚊の鳴くような声でしか声が出てなかったのに相当興奮したんでしょうか、急にバカでかい声で言うんです。
当時『竹の子族』なんかブームが終わって10年くらい経ってたんです。
当然いるわけありません。
「ちょちょちょっと待って」
焦りました!
周りの女性たちは皆んなこちらを見るしその場を逃げ出したくなりました。
色が白くてとても細いA君。
ランチに誘った俺が悪かったよ。
しかし君の情報はいったい何時で止まってたんだ?
A君の同期が
「昨日Aとカラオケ行ったんですけど」
俺に話しかけてきたとたんに涙流しながら笑うんです。
「なに?どうしたの」
「Aはとんねるずの『ガラガラヘビがやってくる』ばかり歌うんです」
ずっと涙流して笑ってる。
まともに説明も出来ないくらい自分で言って自分で笑ってる。
別にカラオケで何を歌ってもいいと思うんだけどきっとA君のキャラを知ってるから可笑しかったんでしょう。
そんなA君も今はもう結構な年齢のはず。
どうしてるんだろう。
北海道に帰っちゃったかな。